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===withny・RPLAYの台頭とAVTuber経済圏・文化圏の確立(2023年~)=== ※主に日本での状況を記述している点に注意。 2023年ごろからAVTuber史で特筆すべき点としては、[[withny]]や[[RPLAY]]のような親AVTuber的なプラットフォームの台頭が挙げられる。 「セクシーライバーへ新たな活動を、視聴者へもっとライバーと繋がれるエンタメを」というコンセプトを掲げるwithnyは、2021年10月のサービス開始当初はAVTuberに限らず成人向け配信者全般を対象に、リスナーが装着するおもちゃを配信者が操作する有料配信を基本に据えたサービスを展開していた。しかし2023年前半頃からAVTuberの無料配信(リスナー連動おもちゃを用いない)が増加し始め、それに伴いwithny側も従来のビジネスモデルからの転換を模索し始める。その結果が、2023年11月22日にリリースされた「キャストアイテム連動機能(キャストが装着したおもちゃをリスナーが連動させる)」<ref>当初は「”さくらの恋猫アイテム連動”機能」としてリリース。</ref>と、同年11月26日に開催されたAVTuberによるアダルト系メタバースフェス・第1回[[withny Festa]]だった(詳細は各記事を参照)。これらの施策によりwithnyは完全に「親AVTuberシフト」に転換し、以後「AVTuber配信プラットフォームのデファクトスタンダード」の地位を確立するに至る。 一方のRPLAYは「あなたの『推し』が見つかる! Vtuber、ASMRから同人音声まで推し活を楽しめるコミュニティサイト」というコンセプトを掲げ、当初からAVTuberにフォーカスした施策を打ち出している。RPLAYにはwithnyのようなキャストアイテム連動機能こそないものの、クリエイター支援のためのサブスクリプションを備えるほか、配信と並んでコンテンツ販売機能を軸とした収益構造を持っている。動画販売などにも注力したい場合は有力な選択肢となり、AVTuberの多様な収益構造の構築に寄与している。実際、[[こねくとぴあ]]やえもえちプロダクションはRPLAYを積極的に活用して事業を展開している。 この「親AVTuber的なプラットフォームの台頭」はAVTuber史的にかなり重要である。なぜなら初期AVTuberは、YouTubeやFC2などの既存の配信基盤を「転用」して活動していた側面が強かった。これは既存インフラの多数のユーザー層をターゲットにできるメリットがある反面、界隈外部の論理による圧力に翻弄されるデメリットもあった(上記参照)。外部の論理に抗し得る安定的な活動環境の確保はAVTuberにおける構造的な問題として存在していた。 このような状況で台頭してきたwithnyとRPLAYは、AVTuber界隈における経済的・文化的構造を決定的に転換した。AVTuber優先の論理で動く配信・収益化インフラが確立したことにより、AVTuber界隈は小規模ではあるが外部から独立した独自の「財布」を持つに至ったのである。これにより成立した「AVTuber経済圏」は専用インフラを持つ独自市場へと変化し、外部の論理に対する強い抵抗力を持つに至った。この経済的な独立は文化的な自立を最終的に決定づけ、AVTuber文化を一般VTuber文化圏の「裏面」「派生」「周縁」から、異なる市場条件で別系統に進化した独自の「AVTuber文化圏」へと転換させた。
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