健康器具
健康器具とは、使用することにより健康の増進が期待できると標榜されている器具の総称[1]。AVTuberなどのアダルト界隈においては、それらを性的な目的で使用することや、いわゆる「(電動式の)大人のおもちゃ」を指す隠語ともなっている。
特に大東電機工業の「THRIVE(スライヴ)」ブランドから発売されているハンディマッサージャー(電動マッサージ機)は、シンプルかつ堅牢な作りと安価で入手性が高いことから(本来のリラクゼーション目的だけでも)ベストセラー製品となっており、性的な意味でも「例の電マ」という呼称が広く普及している[2]。
ちなみにいわゆる電マ(電動マッサージ機)の歴史は意外に古く、1968年発売の日立・マジックワンドまで遡る。当初は性的な使用法などまったく想定されずに発売されたが、1970年代初頭に当の女性が自慰のために使う方法を編み出し広めたことから、アメリカでは一時「ヒタチ(ハイタチ)」と言えばこの電マでのオナニーを指すという時代もあった。現在日立はその名前を冠することをやめており、アメリカ国内では「マジックワンド・オリジナル」として発売されている。そして過去も現在もセックス解放運動的な文脈から切り離せない存在である。
AVTuberにとっては、日々の配信活動の疲労を癒やすにも、配信上で強烈な性的刺激をもたらすにも手軽な手段である。どのような目的で使用したとしても、はっきり表現しない限りは「ただの健康器具で普通に気持ちよくなっているだけ」という建前が成立する[3]ため、YouTubeなどの一般向け配信プラットフォームにおいては、表向きは普通のゲーム配信を装いながら、失敗時の罰則などでピンポイント的に使用される例が多い[4]。
先生ちゃんの同人誌には「(健康器具という言葉は)最近はあまり使われない」といった記述があるが、いまだによく見かけるため、この記述は不適当である(左記は本人による懺悔の記述である)。