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{{#isin:配信プラットフォーム一覧}}
{{#isin:配信プラットフォーム一覧}}
'''FC2('''エフシーツー)は、ネットサービス企業である。1999年設立。所在地はアメリカ・ネバダ州ラスベガス。
'''FC2('''エフシーツー)は、ネットサービス企業である。1999年設立。名目上の本社所在地はアメリカ・ネバダ州ラスベガスだが、日本およびアジア圏向けサービスが主力である。


ホスティング・ブログ・動画配信・コンテンツ販売などさまざまなサービスを多言語で提供している。
ホスティング・ブログ・動画配信・コンテンツ販売などさまざまなサービスを多言語で提供している。AVTuber文化圏(特に日本)においては、長らく活動の中心地としての存在感を放っていたが、2024年の大規模なアカウント凍結問題(後述の[[FC2#BAN問題|BAN問題]])を契機にその勢力図が激変した。


==概要==
==概要==
社名は創業者の父親が経営する生花販売会社「フロリスト・コロナ」の頭文字に、その二代目ということで「2」が付けられたもの<ref>[http://netgeek.biz/archives/22778 FC2って何の略か知ってる?ついに真相が明らかになった]</ref>。かつては「ファンタスティック・クピ・クピ」の略であるという説があったが、創業者本人により否定されている。
===創業と社名===
創業は高橋理洋。社名は創業者の父親が経営する生花販売会社「フロリスト・コロナ」の頭文字に、その二代目ということで「2」が付けられたもの<ref>[http://netgeek.biz/archives/22778 FC2って何の略か知ってる?ついに真相が明らかになった]</ref>。かつては「ファンタスティック・クピ・クピ」の略であるという説があったが、創業者本人により否定されている。


本社やサーバーがアメリカにあるため、日本の法規制を適用することが難しいとされているが、わいせつ映像の配信や販売をめぐってたびたび逮捕者が出ており、社長や元社長(創業者)も逮捕されたことがある。
===経営体質と法的立ち位置===
本社およびサーバーをアメリカに置くことで、日本の法律による直接的な規制を回避する経営体質を持つとされる。このような姿勢は、自由な表現を求めるユーザーを惹きつけた一方、同時にプラットフォームとしての不安定さ(カントリーリスクならぬ法執行リスク)を常に内包していた。


==BAN問題==
これまで、わいせつ映像の配信や販売を巡っては日本の捜査当局による摘発や捜査対象となる事例が複数報じられており、またわいせつ電磁的記録媒体陳列の容疑で、創業者が国際指名手配を受け逮捕される事態に発展した<ref>[https://www.yomiuri.co.jp/national/20241108-OYT1T50112/ わいせつ動画のネット閲覧可能にした疑い、「FC2」創業者逮捕…当時は海外居住「日本の法律に違反しないと思った」]読売新聞 2024年11月8日</ref>。
FC2ライブでは健全枠とアダルト枠があり、主にアダルト枠において多くの(A)VTuberが活動していたが、2024年6月21日の22時頃。突如VTuberのアカウント凍結が相次いだ。


(最初とされているのはその時配信を行っていた[[龍涎にこみ]]<ref>https://x.com/RyuzenNikomi/status/1804147366205038613</ref>と[[木蜜甜花]]<ref>https://x.com/tenka_dolce/status/1804149480171933798</ref>。)
2026年3月現在、大阪高等裁判所で控訴審が行われている。関連会社の社長や創業者の実弟については、有罪が確定している<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG039LK0T00C21A2000000/ FC2運営者ら有罪確定へ、わいせつ動画配信]日本経済新聞  2021年2月3日</ref>


これ以降あからさまに(A)VTuberのBANが相次ぎ、様々な対策(成人向けと記載する、2Dイラストを使用するなど)が講じられたが、BANはその後も続いている。
==AVTuber文化におけるFC2==
===デファクトスタンダードとしての地位===
後述の[[FC2#BAN問題|BAN問題]]が発生するまで、FC2ライブは日本のAVTuber配信におけるデファクトスタンダードであった。


表向きの理由は、未成年に見えるイラストを掲示していたためとなっているが、米国法に基づいて取り締まりを強化したためとも、嫌がらせ通報によるものとも言われている。
その理由は、アダルトコンテンツに対し寛容であったこと、そして何より圧倒的な集客力にあった<ref>既に実写アダルト配信の分野においては日本国内で圧倒的なシェアを誇っていた。</ref>。多くのAVTuberが、まずFC2でアダルト配信を行うという構造が確立されていた。YouTubeや他プラットフォームで「健全な」広報活動を行い、本番のライブ配信はFC2で行うという棲み分けが、AVTuber界の王道ルートとなっていた。ただし当時においても、配信時の遅延が酷い、コメント欄の治安が悪いといった問題は散見されていた。


一旦の回避方法の着地点として、黒画面での配信や、Vでの側を見せず実写で行うといった回避手法をとる(A)VTuberが見られるようになった。
===BAN問題===
2024年6月21日の22時頃。突如VTuberのアカウント凍結が相次ぐ事態が発生した。最初とされているのはその時配信を行っていた[[龍涎にこみ]]<ref>https://x.com/RyuzenNikomi/status/1804147366205038613</ref>と[[木蜜甜花]]<ref>https://x.com/tenka_dolce/status/1804149480171933798</ref>である。


これを受け、他のプラットフォーム([[RPLAY]]や[[Withny]]など)へ移行する動きもある。
これ以降、あからさまにAVTuberやVTuberを狙い撃ちしたようなBANが継続した。様々な対策(成人向けタグの徹底、露出を抑えた2Dイラストの使用など)が講じられたが、運営による機械的な排除は止まらなかった。
 
表向きの理由は「未成年に見えるイラスト(児童ポルノ抵触懸念)の掲示」とされているが、その背景には以下の要因が推測されている。
*'''アメリカ国内の各種規制(クレジット決済会社の規制等)への準拠:'''MasterCard等の決済代行会社がアダルトコンテンツへの規制を強めたことに伴う、サイト全体の浄化作戦。
*'''AI判定の強化:'''イラスト(アバター)そのものをリスクと判断するアルゴリズムの導入。
*'''悪意ある通報:''' 第三者による組織的な通報。
 
===影響力の喪失と活動領域の地殻変動===
このBAN問題を境に、FC2はAVTuber文化圏における影響力を致命的に喪失した<ref>ただしAVTuber配信の規模が実写アダルト配信に比べ格段に小さいため、このことはFC2の経営自体には影響を与えていない。むしろ前述の法執行リスクのほうがはるかに影響が大きい。</ref>。
 
AVTuber側は、実写での配信や黒画面配信といった回避策を模索したが、いつBANされるか分からないリスクに晒され続けたことに加え、アバターを用いた表現という「VTuberの根幹」が否定されたことで、FC2で配信活動を行うことの魅力を感じなくなってしまった。その結果、多くのAVTuberが[[RPLAY]]や[[withny]]といった当時力をつけてきた新興の、しかしAVTuberに親和的な配信プラットフォームへと一斉に拠点を移す、「地殻変動」とも言える大移動が発生した。
 
こうして「AVTuberならFC2」という一強時代は終焉を迎え、現在のFC2でのAVTuberの活動は低調なものにとどまっている。


==外部リンク==
==外部リンク==