クレジットカード
クレジットカード(Credit card)とは、利用者の支払い能力に応じた後払い決済を可能とするカードである。 多くの配信プラットフォームにおいて決済手段として用意されている。
概要[edit | edit source]
Visa/Mastercard/JCB/American Express(AMEX)/Dinersといったブランドがあり、それぞれのブランドの加盟店で利用可能。
クレジットカードと同様のブランドが付帯したデビットカード(決済の度に銀行口座から即時代金が引き落とされる、審査不要のカード)やプリペイドカードもほぼ全ての決済でクレジットカードとして使用できる(サブスクリプションなどには利用できない場合がある)。
実際に利用者が手にするカードは「イシュアー」と呼ばれるカード発行会社により発行されており、一方加盟店の方は「アクワイアラ」と呼ばれる加盟店契約会社が管理している。Visa、Master、AMEX等のブランド会社はライセンスを提供する代わりに手数料を受け取る立場にある(JCB、AMEX等は「プロパーカード」と呼ばれる自身のブランドを使ったカードを自分自身でも発行している)。
決済停止問題[edit | edit source]
以前から同人誌通販やアダルトコンテンツ販売でVisa/Mastercardの取り扱いが停止されることがたびたびあったが [1] [2] [3]、 2024年にはニコニコ動画や多くのアダルトコンテンツ取り扱いサイトでVisa、Mastercardブランドの決済取り扱いが軒並み停止された[4]。 また、DLsiteとCi-enでは、「クレジットカードブランドからの要請」として、作品に含まれる特定の単語の伏字化や置き換えを行う旨のアナウンスがあった [5] [6]。
これらの動きは、Pornhubの児童ポルノ訴訟でVisaの責任が問われた件 [7] [8] [9] [10] [11] を背景とした「クレカのアダルト表現規制」と受け止められ、取り扱いが継続されたJCBへの乗り換え、またはJCBを含めた複数ブランドのカード保有を推奨する動きが見られた[12]。
ただし、山田太郎参議院議員が2024年8月1日にアメリカのVisa本社を訪問して担当者に確認したところ、「取引については、合法、非合法の法的判断は行っているが、合法であるコンテンツ等に対する価値判断は行なっていない」「VISA本社は、特定の用語(キーワード)を含むコンテンツについて、取扱ってはならない、と言った指示を出した事はない」との発言を引き出している[13]。これを受けて山田議員は「今後、クレカによる表現規制への対応としては、現場と思われるカードのアクワイアラ(加盟店契約会社)や決済代行会社などに確認していきたい」としている。
一方、Visa Japan社長は戦略説明会でこの問題に関して「時には、ブランドを守るために、使えなくすることが必要になる」「今後も続けていく」と発言、同社として継続的にコミットしていることを明らかにした [14]。
また、KAI-YOU Premiumに掲載された記事「AVTuberは、AV新法とクレカ規制にどう対応する? 同人AVの第一人者が語る最前線」でインタビューを受けたピンキーweb氏はこの記事を引用する形で「カードの仲介業者さんの保身判断のほうがとても影響力が大きいのですよ」とポストしている[15]。
注釈[edit | edit source]
- ↑ とらのあなで獣姦同人誌が通販取り下げになった件に関しての経緯と関連するやり取り
- ↑ 【2018.8.31】18禁同人ゲームがクレカ決済取り扱い停止(随時更新)
- ↑ カード決済代行会社が取引停止の圧力、同人誌や成年誌の通信販売にも影響か
- ↑ サイトによっては、直接の決済はできなくても、ポイントを買うなどの方法で迂回できる場合もある。
- ↑ 突如「ひよこババア」トレンド入り──クレカブランドの要請で「DLsite」が案内した表現変更が話題に
- ↑ 「ひよこババア」→「つるぺたババア」に 反響を踏まえ「DLsite」が表現を再変更
- ↑ アダルトムービー世界最大手「Pornhub」への決済をMastercardとVisaが停止、児童の性的虐待コンテンツ疑惑で
- ↑ 米裁判所、児童ポルノ訴訟で決済大手Visaの責任を問う方針
- ↑ 「VisaはPornhubによる児童性的虐待コンテンツの収益化を支援したと推測可能」と連邦判事が裁定、Visaは訴訟に直面することに
- ↑ 決済大手Visa、ポルノサイトPornhubの親会社の広告部門との取引を停止
- ↑ VisaとMastercardがPornhubを運営する「MindGeek」広告部門との関係を一時停止
- ↑ JCBカードしか使えなくて困った!という経験ありませんか❓
- ↑ 2024年8月17日のポスト
- ↑ タッチの次は「トークン」 高度化するVisaの決済サービス
- ↑ 2024年11月6日のポスト