ポータルプロ
ポータルプロは、個人勢AVTuberのグループである。2019年4月活動開始[1]。2019年7月活動開始のえもえちプロダクションと並び、AVTuber黎明期から続く存在である。
概要[edit | edit source]
「創作バーチャルタレント事務所」として「Vの姿を持ちたいなーという皆さんの手助けをする、個人勢相互協力のゆるい繋がり」を目的に活動している。[2] 一見すると法人組織のような名称だが、ピンキーweb氏が主宰・運営する任意団体である。
「持ち味を活かそう」「好きなことに力を入れよう」「苦手なことは助けを求めよう」との方向性を掲げている[3]。
活動内容、頻度、所属のかけもち、所属の公表は全て自由であり、活動ノルマはなく、統一的な活動方針もない。どのように活動していくかも含めて所属メンバーの自発的な意思に委ねられており、「それぞれが得意なことをすればよい[4]」との見解が示されている。また、「各人が好きなことをするスタイルなのでポータルプロに入ったから何かエロコンテンツを出さないといけないとかはありません[5]」とあり、R18活動すら必須ではない。その上で、メンバーへの案件紹介や技術サポート、継続収益分配[6]が行われている。
このようにメンバーの活動形態は様々であり、SNSアカウントを持たずにピンキーweb氏との実演配信のみで活動するメンバー[7]や、活動が数ヶ月途絶えていた後にフラッと復帰するメンバー[8]もいる。
メンバーの活動プラットフォームも統一はされていないが、日常的なつぶやきはX、ゲーム配信やショート動画投稿などはYouTube、R18配信はwithny、R18動画投稿などはFantiaが使われることが比較的多い(2024年現在)。
かつては各メンバー間の交流がファンの目に見える形で行われることは少なかったが、2023年1月からは概ね月1回のペースでポータルプロオンライン飲み会が開催されるようになり、メンバー同士の会話をファンが楽しめるようになっている[9]。
また、2024年半ば頃からはメンバーが集まってのVR配信なども行われるようになり、下記リンク先のようにリスナー参加型の企画も行われている。
2024年8月3日配信 【ポータルプロ】Vketパラリアル大阪レイド【リスナー参加型】
所属メンバーの多くは、BOOTH等で販売されている既成のVRChat用3DアバターをベースにVRM化・カスタマイズしたものを使用しており、ほぼ全員がパーフェクトシンクを独自に実装している[10](実演系配信では更にフルトラッキングも加わる)ことが特徴。これらのアバター関連作業は、3Dアバタースタイリスト・VTuberのシドウミツキが外部協力者という形で主に請け負っている他、事務乃あんずやねこのそまりのようにVRoidでアバター・衣装を自作する例や、2024年からはVRChat・ChilloutVR・withnyFestaなどのメタバースに進出するために自ら改変技術を身に付けるメンバーも現れている。
所属メンバー以外への支援も行われており、天水ライラや神凪ルナの音声作品がポータルプロ名義で販売されている[11]。
2024年5月には、ピンキーweb氏、事務乃あんず、雅乃つむぎが運営に関与する男性VTuberグループ「ダメリーノプロダクション」が設立された。ただしポータルプロとの組織上の繋がりはない。
2024年8月25日、withny Festa公式企画「【Vtuberコラボ祭り】性学王(せいがくおう) 決勝戦」に雅乃つむぎとまなつ。が出場し、雅乃つむぎが優勝、まなつ。が準優勝。
2024年9月3日、Fantiaデリーランキング(VTuber・投稿・お気に入り数・一般のみ)で事務乃あんず、あまぎまや、あやのあや、まなつ。の各投稿が1~9位になり、上位をほぼ独占した。
所属者[edit | edit source]
活動準備中や更新が止まっているメンバーを含む。
- 愛洲メリア
- あたかもたまこ
- あまぎまや
- 天海やえ
- あやのあや
- 江口るせ
- 貝塚るぴす
- 胡桃うみ
- 黒月リアン
- 黒乃うさぎ
- 黒蜜あんな
- 清水ゆかり
- 事務乃あんず
- 瀬賀あきら
- 小鳥遊まりな
- たちばなカノン
- 月島春桜
- 月読ことの
- つむぎ
- 鳥飼さくら
- なたでこころ
- 七緒優
- 七転美やおき
- 七星ポーラ
- ななまる久遠
- 氷室教ぷる
- 紅緒なほこ
- 星乃千雪
- まなつ。
- まひるのろっこ
- 丹生沙朱
- 雅乃つむぎ
- 桃野乃ロロ
- 桃山ねる
- ゆらがわもふぃ
- 夜月あげは ※活動休止
- 夜夢ろく
- 四月一日スミレ
過去の所属者
運営
沿革[edit | edit source]
2018年5月にピンキーweb氏が「エッチいことができてみんながそいういう[12]使い方をしても平和的な」「架空のバーチャルユーチューバー事務所に所属する架空のバーチャルユーチューバーを作りたい」と思い立ったことに端を発する[13]。当時はVTuberという存在が急拡大していた時期であり、この新しいオタク文化をエロ方面でどう扱うかの試行錯誤の中で浮かんだ構想だった。
2018年6月16日には架空のVタレント事務所「ポータルプロダクション」に所属する架空のVタレント「つむぎ」の設定資料をTwitterに投稿[14]。確認できる限り、これが最も古いポータルプロの公表情報である。なおこの設定の中でポータルプロは、「色々な次元や世界を行き来してスカウト活動とVタレント育成 クライアントへの営業と派遣を頑張っている事務所」と説明されている[15]。
2019年4月に、上記構想・設定に基づいた「架空のバーチャルユーチューバー事務所」としてのポータルプロが、「架空のバーチャルユーチューバー」としてつむぎ(2024年現在所属している雅乃つむぎとは別存在。DLsite等で3Dアバターが販売中)が実際に登場した。
当初は「一回だけエロい配信をしてみたいという人が、誰でも一回だけつむぎちゃんになれればいいなと思っています。誰でも、バーチャルの人でもかぶられる仮面になれるのがつむぎちゃんです。[16]」とあるように、つむぎというひとつのアバターを希望者が交代で使う構想があり、2024年現在のAVTuberとは大きく違った活動が想定されていた。当時はAVTuber黎明期であり、AVTuberという存在や可能性を模索する実験的な要素が強かったと言える。結局この構想が実現することはなく[17]、2019年末から2020年にかけてなたでこころや桃山ねる、ゆらがわもふぃがデビューしたことにより、「中の人」1人につき1つのアバターが存在する、他でも一般的な活動形態が定着していく。
2023年前半頃までは、メンバーのR18活動のうち特にライブ配信についてはピンキーweb氏とのセックス実演配信が大半を占めており、それがポータルプロ全体のR18活動の特徴と捉えられていた面がある[18]。しかし前述の通り、グループ本来の方針としては対象年齢も含めて活動内容を制限するようなことは一切なく、2023年後半以降はオナニー配信などの単独でR18ライブ配信を行う例が人数・回数ともに大幅に増加し、この捉え方も過去のものとなっている。
関連項目[edit | edit source]
- ポータルプロオンライン飲み会
- シドウミツキ … 外部協力者
- ダメリーノプロダクション … 運営者が同じピンキーweb氏で事務乃あんず、雅乃つむぎも運営に関わっている。ただし組織としての繋がりはない。
外部リンク[edit | edit source]
注釈[edit | edit source]
- ↑ つむぎのTwitter初投稿と初配信が行われた月を活動開始とみなした。ただし本文にあるように、2018年5月に最初の構想が公表され、6月時点で「ポータルプロ」の名称は公表されているため、どの時点を活動開始とするかについては議論の余地がある。
- ↑ [1]
- ↑ [2]
- ↑ [3]
- ↑ [4]
- ↑ 各プラットフォーム売上のメンバーへの収益分配については、ピンキーwebチャンネルから販売されている分は収益の半分がメンバー本人へ、半分が撮影経費や本人達へ渡す機材の経費に分配され[5]、各メンバー個人チャンネルの収益は100%本人に直接入る[6]、と案内されている。また、「SNS活動や投稿活動を終了したかたでも、売上がある限り分配は続いていきます[7]」とのこと。
- ↑ 星乃千雪など
- ↑ 桃山ねる、あたかもたまこ、天海やえなど。なお、一時的に活動休止していた小鳥遊まりな、活動休止となった夜月あげはを除き、活動終息に類することがメンバー本人などから言明されることはほとんどない。
- ↑ [8]
- ↑ パーフェクトシンクの導入は2021年1月20日の清水ゆかりの実演配信から。R18配信へのパーフェクトシンクの活用は(ピンキーweb氏の観測範囲では)世界初とされていれる。
- ↑ 【実演】一発撮りの乳首イキローターオナニーです【天水ライラ】 【実演】神凪ルナです 初めての音声作品ですー!!【一発撮り】
- ↑ 原文ママ
- ↑ [9]
- ↑ [10]
- ↑ この点についてピンキーweb氏は「この頃から『いろんな次元や世界を行き来できる存在』というコンセプトなので、大筋は変わっていないですね」とコメントしている。[11]。
- ↑ [12]
- ↑ ただし、なたでこころのアバターがつむぎと同一のモデルにアレンジを加えたものとなっている点に、若干の影響が見て取れる。初配信時動画の22:00あたりから言及がある。
- ↑ ただしその時期においても、ピンキーweb氏と直接会わずにオナニー配信したまひるのろっこや、Fantiaなどへの自撮りエロ画像・動画の投稿も活発な七星ポーラのような例もあるため、必ずしも特徴全てを言い当てていた訳ではない。